入浴のマナー・心得 |
温泉・銭湯は公共の施設です。さまざまな年齢の人々が集う場所であり、その目的もさまざま。従ってマナーの基準もさまざまです。最近ではマナーを巡ってトラブルになるケースも少なくありません。そこで、だれもが気持ちよく温泉・銭湯を利用できるよう、ここでは一般的によく言われている入浴のマナー・心得についてご紹介します。
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その1 最初にかけ湯をする |
湯船に入る前には、必ずかけ湯をします。かけ湯は体の汚れを落とすだけでなく、熱い湯に入る前に体を慣らす役割もあります。
・手先や足先など心臓から遠い部分からお湯をかけ、徐々に心臓に近い部分にお湯をかけていきます。
・頭にもお湯をかけます。腰回りや脇の下は特に入念にかけましょう。
・もちろん湯船に入る前に身体を洗ってしまうのが一番よいのですが、そこまでする人は多くないようです。
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その2 私物は物置台に |
・私物は物置台がある場合はそちらに置きましょう。物置台が無い場合は、じゃまにならないように隅に置いておきます。
・もちろん、洗い場に私物を置いて場所取りをするのは御法度です。
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その3 浴槽にタオルを入れない |
・浴槽にタオルを入れると、タオルに残っている石鹸や汚れが流れだし不衛生です。
・洗濯してあるものでも残った洗剤がお湯を汚すのでいけません。
・新品のタオルなら? 新品かどうかは周りの人にはわからないので、不愉快な気持ちにさせてしまいます。
※混浴の場合など、バスタオルを体に巻いたまま入浴できる施設もあります。
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その4 長い髪はまとめる |
・髪の毛が湯船につかると、髪の毛が落ちたりふけや埃が入ってしまいます。
・肩より長い髪の毛はゴムなどでまとめるか、シャワーキャップをかぶりましょう。
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その5 体調不良や生理の時は入らない |
・お湯を汚す可能性があるときは入浴を控えましょう。浴槽の中でそそうしてしまうと、周りに大きな迷惑をかけてしまいます。
・湯を抜き、浴槽を洗い、もう一度湯を張るには多くの時間と費用がかかり、営業にも支障が出ます。場合によっては店から多額の損害賠償を請求されるかもしれません。
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その6 排便が自立していない子は入れない |
・オムツをつけている子を入浴させてはいけません。理由はその5と同じです。
・防水オムツをつけて入浴させる親も時折見かけますが、いただけません。
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その7 子どもを遊ばせない |
・多くの人が癒されにくる浴場。静かな環境を求めている人も少なくありません。
・脱衣所や浴室内で子どもが走り回ったり大声を出したりしないよう、大人がしっかり見てあげましょう。
・幼い子どもからは目を離してはいけません。転んで岩に頭をぶつけたり、深い浴槽に落ちたりしたらたいへんです。
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その8 泳がない・潜らない |
・お風呂はプールではありません。いくら広い風呂でも、泳いだり潜ったりするのはたいへん危険です。
・髪の毛が湯につかって不衛生でもあります。
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その9 浴槽を独占しない |
・一人用の壷湯や五右衛門風呂、数人で満員になってしまうような小さな風呂で長湯は禁物。10〜15分を目安に次の人に譲りましょう。
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その10 サウナは身体を拭いてから |
・濡れたままサウナに入ると、敷きマットがすぐに濡れてしまいます。濡れたマットは次の人が気持ち悪いもの。固く絞ったタオルで水分を拭き取ってから入りましょう。水分を拭き取ることで、汗がかきやすくなる効果もあります。
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その11 サウナの後はシャワーかかけ湯を |
・サウナでたっぷり汗をかいた後、そのまま水風呂にドボン。ちょっと待ってください。浴槽があなたの汗で汚れます。必ずシャワーかかけ湯で汗を流しましょう。
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その12 岩盤浴中はおしゃべりしない・寝込まない |
・岩盤浴室内は狭い空間で壁も固く、声が響きやすくなっています。仲間内では楽しいおしゃべりも、他の人には迷惑になります。
・寝込んでいびきをかいたり、隣の人に手や足を乗せたりしたら大迷惑。時間制限が無い岩盤浴では脱水症状を起こす心配もあります。
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その13 使った物は元通りに |
・椅子、洗面器や桶、シャンプーやリンスなど、使った物は元の場所に戻しましょう。その時に、汚れた部分にさっとお湯を流して洗っておくとよいでしょう。
・ゴミも備え付けのゴミ箱に入れるか、持ち帰りましょう。
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その14 身体を拭いてあがる |
脱衣所にあがる際には、固く絞ったタオルで体を拭いて水気をとりましょう。濡れたまま脱衣所に入ると床が濡れ、靴下をはいている人に迷惑です。床が滑りやすくなりますし、不潔でもあります。
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他にもまだまだたくさんありますが、要は自分が見たり聞いたりされたりして「いやだな」と思ったことはしないことです。ちょっとした想像力と周囲の人への気遣いがあればよいのです。少しでもマナーアップして、気持ちのよい温泉・銭湯ライフを楽しみましょう。 |
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